中間処理の工程「改質固化」は、そのままでは捨てることも再利用することもできない産業廃棄物を処理できる状態に変える画期的な技術です。
「改質固化」は、地球温暖化の原因とされている二酸化炭素(CO2)の削減にも貢献、さらには他業種との連携で、回収・再利用を発展させることを期待されています。
では、改質固化の基本的な意味と改質固化によって、産業廃棄物から環境にやさしい資源へと生まれ変わる工程をご紹介します。
中間処理の改質固化とは、建設現場等で発生する汚泥を脱水や固化剤を活用することで、再資源化・縮減を行う工程です。
汚泥は、大きく分けると有機汚泥と無機汚泥の2種類になります。
中間処理の工程で改質固化されるのは無機汚泥です。
その中でも、最も多く改質固化されるのは建設汚泥です。
中間処理施設に搬入された汚泥は、法律で定められた「廃棄物処理法」に基づき脱水・乾燥・安定処理等で改良されます。
改質固化は、土質改良方法の一つです。
参照元:環境省 公式HP(https://www.env.go.jp/recycle/waste/laws.html)
中間処理で、改質固化はどのような工程で行われるのでしょうか?主に下記のような工程が行われます。
以上の工程を経て「改質固化」された汚泥は、改良された土に生まれ変わります。
改質固化の方法は、粒状固化工法や石灰改質化工法(SSD工法)、水和反応促進養生工程など様々です。
中間処理において、改質固化のメリットとは次のようなものがあります。
改質固化を用いれば、土は何度も生まれ変わり、循環させることが可能です。
改質固化で使用される機械は、振動ふるい機や脱水機・改質機、コンベアーなどを組み合わせて使用します。
設備が一式されている工場として「改質固化プラント」などと呼ばれています。
改質固化に使用される代表的な固化剤は、中性固化剤・石灰系固化剤・土壌改良固化剤・セメント系固化剤などです。
中間処理工程で改質固化された汚泥は、金属類の無害化で再び土に戻されたり、造粒固化を経て土木建材となったりと様々な姿となって再資源化されます。
汚泥の排出量が多い日本では、今後さらに需要が高まることが予想されます。改質固化の未来に期待しましょう!
取り扱い メーカー数 |
21社 |
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メーカー種別 | 海外 |
製品の保守・サポートが強み。木更津に「パーツセンター」「QCセンター」「テストセンター」の機能を有した施設があり、パーツセンターでは7000種18万点のスペアパーツを保有。
取り扱い メーカー数 |
3社 |
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メーカー種別 | 国内・海外 |
日々環境分野において様々な研究開発を行い、1925年の創業から顧客のニーズを実現すべく品質向上に力を注いでいます。
取り扱い メーカー数 |
1社 |
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メーカー種別 | 国内 |
北九州にある本社を拠点に全国11ヶ所の工場を持ち、「スラグリサイクル事業」「環境非鉄リサイクル事業」「リサイクル機器プラント事業」に注力。
※2021年7月21日時点に、「選別機」または「産業廃棄 選別機」と「Google」で検索した際に表示された、中間処理に関する機器を取り扱っている企業の公式HPの上位57社を調査しました。
※取り扱いメーカー数及び対応種類の多い企業、かつ、プラント設計に対応している企業をピックアップしました。
循環型社会の実現に向け、廃棄物の削減に継続的に取り組むために、昨今の世情における産廃事業への取り組みについて掲載。
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