産廃事業で着目したのは「中間処理」 効率重視の選別機マニュアル
産廃事業で着目したのは「中間処理」 効率重視の選別機マニュアル » 選別機の種類とは? » 土間選別機(バリスティックセパレーター)

土間選別機(バリスティックセパレーター)

土間選別機(バリスティックセパレーター)の仕組み

土間選別機(バリスティックセパレーター)は、異なる物質を選別するための装置です。この機械は、物質の形状、重さなどの特性を利用して、異なる種類の物質を分離します。

具体的には、廃棄物を投入すると、機械内部の傾斜したスクリーンで振動を起こし、軽量で平らなもの(例えば紙や布など)は反発せずに上に上がり、重い物質や形があり転がるもの(例えば缶やボトルなど)はスクリーン上を滑り落ちます。これにより、異なる種類の廃棄物を効率的に分離することが可能となります。

機器紹介

サナース社製 HV60-338

サナース社製 HV60-338
画像引用元:サナース公式サイト(https://www.sun-earth.jp/products/ballistic-separator/)

耐久性を強化する特許技術

重量物 (ガレキ、木、金属等)、軽量物 (プラスチック、紙、繊維等)、細粒物 (土砂等)の3種類に選別が可能です。投入可能な質量は最大20kg。特許取得した「高性能ダブル偏心ベアリング」という技術により耐久性に優れているのも、この製品の特徴です。

ウエノテックス社製 アルケミ

ウエノテックス社製 アルケミ
画像引用元:ウエノテックス公式サイト(https://www.uenotex.co.jp/alchemi/)

絡み低減のエアーナイフ搭載

エアーナイフで長尺物の絡みを低減する機能を持っています。そのため、長尺物は他の廃棄物と絡まって選別する効率が下がるという課題を解決し、廃棄物の選別性の向上が期待できます。他にも、揺動部間に異物が入り込まないように送り歯と分離したテーパー壁が設けられているのも、この製品の特徴です。

富士車輌社製 STT2000

富士車輌社製 STT2000
画像引用元:富士車輌公式サイト(https://www.fujicar.com/products/products03_2.html)

風力不使用の省電力設計

STT2000では25°までの角度調整が可能です。パドルの動きのみで選別をし、風力を使わない設計になっているため、省電力。また、大きい処理材料のために設計されたモデルも提供しています。リサイクルテストセンターも完備しているため実際の材料で選別を確認することができます。

MIIKE社製 MVSRシリーズ

MIIKE社製 MVSRシリーズ
画像引用元:MIIKE公式サイト(https://www.miike.co.jp/product/mvsr/)

パンチングスクリーンでサイズ別分類

本製品では多様な材料の選別が出来るよう、傾斜角度・回転数・風力調節以外にも調整できる設計になっています。具体的には、縦300mm・横4,000mmのエレメントの組み合せが、4枚・6枚・8枚・10枚の4タイプがあり、パンチング穴のあいたスクリーンの大きさで粒度調整が可能。また、低振動・低騒音であることも特徴の一つです。

土間選別機(バリスティックセパレーター)を扱っている企業一覧

サナース

サナースは、環境先進国と呼ばれるドイツを中心にヨーロッパで開発された環境関連機械や林業機械などの輸入販売を行っている会社です。また、顧客の事業への貢献を目指し、製品のメンテナンスや部品の交換にも対応。土間選別機を含む多様な製品を取り扱っており、廃棄物処理リサイクルをはじめ、バイオマス発電や太陽光発電、林業、畜産・農業など幅広い業界のニーズに対応できるのが強みです。

住所 本社:神奈川県横浜市港北区新羽町178
※ほかに北海道・宮城・千葉・岡山・香川・高知・福岡に営業所・販売店あり
営業時間 記載なし
電話番号 045-534-2270
公式サイトURL https://www.sun-earth.jp/

ウエノテックス

ウエノテックスは新潟県に自社工場や技術開発センターを構え、資源リサイクルの前段階となる廃棄物の破砕機を開発している会社です。そのほかにも、土間選別機やAI搭載廃棄物選別ロボット、AI廃棄物選別支援システムなどを提供し、環境の保全・整備や省力化への貢献を目指しています。自社開発製品なので、不具合に対して迅速なメンテナンスが可能です。

住所 本社:新潟県上越市柿崎区柿崎7396-10
※ほかに北海道・東京・大阪に営業所・代理店あり
営業時間 記載なし
電話番号 025-536-2266
公式サイトURL https://www.uenotex.co.jp/

富士車輌

1925年に鍛造機械メーカーとして創業し、環境保全に貢献する環境機器やプラント、高圧容器などの開発・生産に取り組んでいる会社です。滋賀県にある本社工場内にリサイクルテストセンターを設け、破砕から選別・資源化までの一連の流れを検証しながら、新たな製品を開発。廃棄物処理設備・機械をはじめ、リサイクルプラントやスクラップ処理設備・機械、化工機車両・設備などを取り扱っています。

住所 本社:滋賀県守山市千代町13-1
※ほかに東京・大阪・愛知・福岡に支店・営業所あり
営業時間 9:00~17:00(土日・祝日は除く)
電話番号 077-583-1235
公式サイトURL https://www.fujicar.com/

MIIKE(御池鐵工所)

1953年に創業して以来、70年以上に渡って各種リサイクル機器やリサイクルプラントの製造を行っている会社です。本社のある広大な敷地内に製造工場とテスト工場を構えており、企画・設計から製造・メンテナンスまで一貫して対応できる体制を整えています。新しい技術開発にも積極的で、300件を超える特許を取得。長年の事業で培ってきた技術力とノウハウ、そして独創的な発想で多種多様なニーズに応える製品を製造しています。

住所 本社:広島県福山市神辺町川南396-2
※ほかに北海道・埼玉・福岡に営業所あり
営業時間 記載なし
電話番号 084-963-5500
公式サイトURL https://www.miike.co.jp/

アイケーシー(因島機械/アイケーシー)

アイケーシーは、産業廃棄物処理に関する環境機器の製造・販売・メンテナンスを行っている会社です。環境機器の製造は因島機械、営業・技術・設計はアイケーシーが担っています。アイケーシーグループでは、廃棄物の破砕・選別・圧縮・梱包をパッケージ化したプラント提案が可能。開発からメンテナンスまで自社で一貫して対応できる強みを生かし、顧客の業態や工場に合わせて最適なプランを提案しています。

住所 広島県尾道市因島重井町4694
※ほか大阪に支店あり
営業時間 記載なし
電話番号 0845-24-3567
公式サイトURL https://www.innoshimakikai.co.jp/

まとめ

土間選別機(バリスティックセパレーター)は、廃棄物処理に使用される機械の一つで、異なる物質を選別する装置です。手作業で行われていた土間選別を、土間選別機を用いることによって労働環境の改善や効率の向上に繋げられるでしょう。

選別作業をより効率よくしていくために、対象物の大きさによって、選ぶといいでしょう。

中間処理で着目したいのは【選別機】
独自の選定基準を満たす問い合わせたい企業
廃棄物処理では選別品の素材・形状によって適した方法が異なってきます。異物除去の精度を高めることで、環境保全だけでなく人的労力の削減、対応コスト減につながるのでぜひとも意識していただきたい工程となります。
環境先進国である
ヨーロッパの機器を販売
サナース
サナースのイメージ
取り扱いメーカー
取り扱い
メーカー数
21
メーカー種別 海外
国内に専用マシンパークを開設

製品の保守・サポートが強み。木更津に「パーツセンター」「QCセンター」「テストセンター」の機能を有した施設があり、パーツセンターでは7000種18万点のスペアパーツを保有。

鋳造機メーカーとして
培った技術
富士車輌
富士車輌のイメージ
取り扱いメーカー
取り扱い
メーカー数
3
メーカー種別 国内・海外
環境分野において様々な研究開発を実施

日々環境分野において様々な研究開発を行い、1925年の創業から顧客のニーズを実現すべく品質向上に力を注いでいます。

総合的な環境マネジメントシステムを展開
日本磁力選鉱
日本磁力選鉱のイメージ
取り扱いメーカー
取り扱い
メーカー数
1
メーカー種別 国内
北九州を中心に独自技術を用いたリサイクル対応

北九州にある本社を拠点に全国11ヶ所の工場を持ち、「スラグリサイクル事業」「環境非鉄リサイクル事業」「リサイクル機器プラント事業」に注力。

※2021年7月21日時点に、「選別機」または「産業廃棄 選別機」と「Google」で検索した際に表示された、中間処理に関する機器を取り扱っている企業の公式HPの上位57社を調査しました。

※取り扱いメーカー数及び対応種類の多い企業、かつ、プラント設計に対応している企業をピックアップしました。

循環型社会の実現に向け、廃棄物の削減に継続的に取り組むために、昨今の世情における産廃事業への取り組みについて掲載。

産廃事業社に求められる資質や姿勢など、事業において必要な見解をまとめています。

産廃事業への取り組みについてのイメージ