中間処理施設に搬入された産業廃棄物は、最初に選別されると共に、破砕という工程にとおされます。
破砕は、中間処理の役割である「廃棄物の量を出来る限り減らして埋め立てる」「リサイクル可能な資源を再利用できる形にする」ために行われる工程です。
では、破砕の基本的な意味と業務について見ていきましょう。さらに中間処理で、破砕工程を行うことで得られるメリットから、人件費を抑えて作業効率を上げる破砕機の種類についても言及しています。
破砕とは、廃棄物を砕き、より小さくするための工程です。
細かく砕くことで、産業廃棄物の容積を減らすことができます。破砕によって小さくなった廃棄物は、リサイクル可能な資源は取り出され、それ以外は次の工程(焼却・溶融など)へと移ります。
破砕は、圧縮とセットで行われることも多いです。
破砕機によっては、破砕から圧縮まで全自動でやってくれるものもあります。
また、廃棄物が大きく、投入口に入らない場合も破砕が必要です。
中間処理で破砕工程を行うメリットは、次のようになります。
破砕でサイズを縮小すると、連動して運搬などでもメリットが生まれます。
さらに情報機器の場合は、社内データや個人情報の漏洩を防ぎ、横流しや転売のリスクがなくなります。
破砕工程で処理される主な廃棄物は、建築廃材、木材、廃プラスチック、紙、ゴム類、タイヤ、小型家電などです。
例えば、廃プラスチックは破砕工程を経て、原料や燃料に再利用されるものと靴や洋服にリサイクルされるものに分けられます。
破砕機の種類には次のようなものがあります。
刃が回転することで、細かく破砕する機械。
二つの刃が回転することで破砕する機械。
仕組みは紙用のシュレッダーに似ています。
ローラーで破砕するものや油圧システムで機能するものなど多様な方法で動く機械。
代表的なものにジョークラッシャー、コーンクラッシャー、バケットクラッシャーなどがあります。
破砕機を購入する場合は、破砕する廃棄物の種類や処理量によって適したものを選ばなければいけません。
音の大きさや性能も把握しましょう。
産業廃棄物の中間処理「破砕」の工程についてまとめました。
中間処理で破砕を取り扱う施設が最も多く、破砕工程の重要の高さが伺えます。
破砕は、ただ砕いて小さくするだけではなく、レアメタルなどのリサイクル資源の回収にも一役買っています。
対応する破砕機は多種多様で、国内製品だけでなく、海外製品も選択幅に入れると良いでしょう。
取り扱い メーカー数 |
21社 |
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メーカー種別 | 海外 |
製品の保守・サポートが強み。木更津に「パーツセンター」「QCセンター」「テストセンター」の機能を有した施設があり、パーツセンターでは7000種18万点のスペアパーツを保有。
取り扱い メーカー数 |
3社 |
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メーカー種別 | 国内・海外 |
日々環境分野において様々な研究開発を行い、1925年の創業から顧客のニーズを実現すべく品質向上に力を注いでいます。
取り扱い メーカー数 |
1社 |
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メーカー種別 | 国内 |
北九州にある本社を拠点に全国11ヶ所の工場を持ち、「スラグリサイクル事業」「環境非鉄リサイクル事業」「リサイクル機器プラント事業」に注力。
※2021年7月21日時点に、「選別機」または「産業廃棄 選別機」と「Google」で検索した際に表示された、中間処理に関する機器を取り扱っている企業の公式HPの上位57社を調査しました。
※取り扱いメーカー数及び対応種類の多い企業、かつ、プラント設計に対応している企業をピックアップしました。
循環型社会の実現に向け、廃棄物の削減に継続的に取り組むために、昨今の世情における産廃事業への取り組みについて掲載。
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