アルミは磁石が急に近づくと反発しますが、磁石が離れていると追いかける性質を持っています。この性質を利用して、急速に回転する磁石にモノを近づけてアルミを識別するのが磁選機です。
強力な回転磁界にアルミを通過させると、渦電流が発生してアルミは反発して飛び出します。飛び出したアルミの落下場所は可燃物やプラスチックなど他のモノとは異なるため、結果として選別される仕組みです。
一次選別では、二次選別でのベルトコンベアやドラムの損傷を防ぐために、まず鉄材と鉄以外のものを選別します。強力な磁石を組み込んだマグネットドラムに選別したいものを投入し、鉄を選別します。
一次選別された原材料は、アルミ選別用のベルトコンベア上で運ばれて、アルミ選別のドラムにかけられます。可燃物やプラスチックなど、金属ではないものは磁力に反応しないため、ドラムの真下に落下。アルミや銅などの非鉄金属は、磁石に反発等してはね飛ばされます。
アルミや銅など鉄ではない金属も、磁界の中に置くと磁力線が透過します。このアルミや銅を磁界内で動かすなどで磁界に急激な変化を加えると、磁界の変化を妨げようとして金属内の磁束に変化が生じます。これによって生じる渦状の電流が渦電流(うずでんりゅう)です。
ペットボトルやビンに混じったアルミ缶を選別するのに便利な選別機です。都市ごみ等の破砕品からアルミ片を高効率で選別・回収できます。真ちゅう製の釘も選別可能。パチンコ台のリサイクルにも活用できます。ALS型には、大きな原料を扱うALS-L型と破砕された対象物用のALS-S型があり、こちらはL型のALS-Lシリーズです。
ALS型(ALS-Lシリーズ)の導入事例は、公式サイトに記載がありませんでした。
破砕された対象物の中からアルミ片を選別し、回収する選別機です。振動フィーダーとの併用で、対象物の供給量を固定でき、選別効率が高まります。マグネットドラム回転数は、MAXで2500rpm。専用制御盤1面付きで、ベルト駆動はハイポニックモーターを使用しています。ALS型には、大きな原料を扱うALS-L型と破砕された対象物用のALS-S型があり、こちらはS型のALS-Sシリーズです。
ALS型(ALS-Lシリーズ)の導入事例は、公式サイトに記載がありませんでした。
アルミ缶を選別するための選別機です。アルミ、銅、真鍮、マグネシウムなどの良導電体の非鉄金属を選別できるので、ペットボトルやビンに混じったアルミ缶を高精度で選別できます。原料の供給が定量でコントロールでき、選別効率がアップする振動フィーダーとの併用が便利。専用制御盤1面付き、ベルト駆動はハイポニックモーターです。
アルミ缶選別機の導入事例は、公式サイトに記載がありませんでした。
対象材料は、焼却灰、電気電子機器廃棄物、自動車シュレッダーくず(ASR)、PETフレーク、ドロス(金属精錬時に生成されるカス)。廃棄物から10mm以下の微細なアルミや亜鉛、銅、真鍮等の非鉄金属を渦電流によって回収。スプリッター先端部は、30度まで角度調整が可能です。材料がベルトから離れるポイントを目視で確認しながら、軌跡調整が出来ます。
微細非鉄金属選別機 エディーシーファインズの導入事例は、公式サイトに記載がありませんでした。
対象材料は、家庭ごみ、産業廃棄物、電気電子機器廃棄物、自動車シュレッダーくず(ASR)、木質チップ、ガラス、堆肥など。金属のリサイクルに特化した機器です。
非鉄金属選別機エディーシーの導入事例は、公式サイトに記載がありませんでした。
ドラム上に供給された原料を、磁性物と非磁性物に選別します。ドラムの内側に永久磁石を配置しており、ドラムの約半周が磁界となるように設計。外周のドラムのみ回転します。なお磁極の位置や分離板の角度は任意で変更可能です。
磁性物はドラム表面に吸着されて回転によって運ばれます。非磁性物はドラム表面から離反・落下。それぞれの排出口から排出されます。
日本磁力選鉱社製 ドラム型磁選機の導入事例は、公式サイトに記載がありませんでした。
廃棄物リサイクルプラントのベルトコンベヤ上に吊り下げて使用する、永磁吊下選別機です。搬送中の廃棄物内に混入している鉄片を吸引して、ベルトコンベヤの外へ排出してくれます。
複数の型式があり、対応コンベヤベルト幅は300~1,200まで用意。排出ベルトは連結仕様となっていますが、要望に応じてエンドレスベルト仕様への変更も可能です。シンプルな構造のため、メンテナンスも容易に行えます。
イー・エム・エス社製 永磁吊下選別機の導入事例は、公式サイトに記載がありませんでした。
磁選機の製造実績が豊富なドイツメーカー「シュタイナート」社製のドラム型磁選機。鉄の回収用途で活用でき、鉄を除去することで次工程の機器の保護につながります。また渦電流非鉄金属選別機の前処理としても使用可能。シュレッダーくずや都市ごみ、焼却灰、鉱物、建築廃棄物などさまざまな投入材料に対応しています。
なお省エネに優れた永磁式と、メンテナンスが容易な電磁式から選択可能です。
シュタイナート社製 ドラム型磁選機の導入事例は、公式サイトに記載がありませんでした。
永久磁石を使用し、電力モーターだけの消費電力でランニングコストの削減が期待できます。全天候型で耐久性も高く設置場所の柔軟性は高いです。
三菱長崎機工株式会社製 永久磁石式吊下型磁選機の導入事例は、公式サイトに記載がありませんでした。
油冷と独自放熱システムにより吸引性能が強く、サイリスタ制御で直流電源装置と組み合わせると無段階の磁力調整ができます。
三菱長崎機工株式会社製 電磁石式吊下型磁選機の導入事例は、公式サイトに記載がありませんでした。
電磁石式のピックアップ磁極部で、鉄片の吸引力が大きく回収性能が高いです。マグネット位置調整用ターンバックル標準装備で適正回収位置を調整できます。
安西製作所 LEO-Mシリーズの導入事例は、公式サイトに記載がありませんでした。
アルミ選別機は、原材料に含まれるアルミの分別回収を中心に鋼などの非鉄金属、その他鉄やプラスチック、木材などの選別および回収機能を持っています。一次選別作業では、強力な磁石の組み込まれたマグネットドラムで鉄と非鉄材料にわけて、二次選別でアルミなど材料ごとに細かく選別されていく仕組みです。
山信金属工業株式会社製 アルミ選別機の導入事例は、公式サイトに記載がありませんでした。
過電流選別機 E エディカレントセパレーターは、1mmから300mmまでの微細な金属成分まで選別可能で、非鉄金属粒子まで回収できるようになっています。また、磁場の形成によって非鉄金属粒子を飛ばし、鉄系の金属粒子などとわけて回収できる仕組みです。さらに選別機のサイズを変更できるため、予算や設置スペースに合わせて導入しやすいといえます。
ストッカーミル エディカレントセパレーターの導入事例は、公式サイトに記載がありませんでした。
流動層式ミックスメタル選別機(連続式)は、使用済み自動車などに含まれているミックスメタル(複数の金属や金属以外の素材など)から比重の高い銅などの金属、比重の低いアルミなどと選別できるのが特徴です。選別の際は粉砕された粉体を風によって軽い素材を浮かせ、重い金属を沈下させる仕組みとなっています。
永田エンジニアリング株式会社製 流動層式ミックスメタル選別機(連続式)の導入事例は、公式サイトに記載がありませんでした。
エーエーエム製 アルミ選別機は、非鉄金属のアルミ缶やアルミチップなどの選別に特化した選別機で、内部に強力なネオジウム磁石が搭載されています。選別の際は、内部に搭載された磁石が高速回転し、渦電流を活用して非鉄と非鉄以外の素材をわけていく仕組みです。また、選別機には種類があり、K型小片対応型なら家電製品や自動車などのチップに紛れこんだ非鉄アルミや鉛などを選別できますし、標準型ならK型小片対応型より大型で更に効率的な選別を進められます。
エーエーエム製 アルミ選別機の導入事例は、公式サイトに記載がありませんでした。
日本専機株式会社製 高磁力選別機は、ステンレス片といった金属だけでなく樹脂や虫糞、砂といった金属以外の部分についても選別できるのが強みです。内部には磁力の強いプーリーが稼働していて、磁性体の物質はマグネットプーリーに引っ張られ奥側に流れていきます。一方、非磁性体はマグネットプーリーに引っ張られないためそのまま外ではじきだされていきます。
日本専機株式会社製 高磁力選別機の導入事例は、公式サイトに記載がありませんでした。
ベルテック株式会社のアルミ選別機は、マグネットプーリを使ってアルミニウムに過電流を発生させ、アルミニウムをはじき飛ばす仕組みになっています。それにより、確実な選別効果を発揮できるのが強み。構造がシンプルなのでメンテナンスが簡単というメリットもあります。
ベルテック株式会社製 アルミ選別機の導入事例は、公式サイトに記載がありませんでした。
ベルテック株式会社の永磁式ベルト磁選機は軽量かつコンパクトな構造をしており、電磁石式に比べて取り付け・取り扱いが簡単です。反対側に物が飛散する危険性を回避するために、磁選機ベルト上にゴム桟を接着しているのが特徴。必要な保守・点検はベルトの交換程度です。
ベルテック株式会社製 永磁式ベルト磁選機の導入事例は、公式サイトに記載がありませんでした。
株式会社太陽機械工作所の定置式三種分別機では、アルミ缶・スチール缶・ビンを分別することが可能。分別されたスチール缶・アルミ缶を貯留するホッパーが満杯になるとプレス機に自動で投入され、圧縮・排出される仕組みになっています。
株式会社太陽機械工作所 定置式三種分別機の導入事例は、公式サイトに記載がありませんでした。
定置式三種分別機と同様に、空き缶・空きビンを自動で分別・圧縮する分別機です。処理能力は500kg/h(嵩比重0.1の時)で、缶プレス圧は25t。定置式三種分別機ともに特別仕様の製作にも対応しています。
株式会社太陽機械工作所 定置式三種分別機の導入事例は、公式サイトに記載がありませんでした。
電磁分離機やマグネットフィルター、マグハンマなど、永久磁石や電磁石を利用した工業用機器の製造・販売を行っている会社です。これまでに培ったマグネット応用技術で、顧客のニーズに応える様々な製品を開発してきました。
アルミ選別機では、一般ごみのアルミ缶やスチール缶などを選別するタイプと、破砕された対象物専用のタイプの2種を取り扱っています。
住所 | 福岡県太宰府市北谷ソイラ716-2 |
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営業時間 | 電話受付時間 09:00~17:00(土・日・祝・休業日を除く) |
電話番号 | 092-922-7161 |
公式サイトURL | https://www.nmi-jpn.com/ |
創業から60年以上、マグネット応用機器一筋で品質と技術力を磨いてきた山信金属工業株式会社。マグネット応用機器の設計から製造、販売までを一貫して行っているほか、保守点検サービスなども展開しています。
アルミや銅などの「非鉄金属」、「鉄」、プラスチックや木材などの「非金属」の3種類を選別できるアルミ選別機を扱っています。
住所 | 東京都港区芝5丁目27番地3号 |
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営業時間 | 要問合せ |
電話番号 | 03-3451-5241 |
公式サイトURL | https://www.sanshin-kk.co.jp/ |
1949年の創業以来、マグネット応用機器の総合メーカーとして様々な顧客のニーズに答えてきたカネテック。ドラム式、吊下式、プレートマグネットなど、様々なタイプのアルミ選別機を製造しています。
機器の購入を検討している企業にデモ機の貸出しも行っており、実際に使用感を試してから判断できます。
住所 | 本社:長野県上田市上田原1111 |
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営業時間 | 要問合せ |
電話番号 | 0268-24-1111 |
公式サイトURL | http://www.kanetec.co.jp/ |
看板やのぼりなどの販促資材の企画販売をはじめ、環境・エネルギーや物流、健康食品、人材紹介と、幅広い事業を展開しているフジテックス。環境機器サービス部門でアルミ選別機を取り扱っています。
吊下げ磁選機、ドラム型磁選機など、顧客の用途やニーズにあわせて豊富なラインナップを揃えています。
住所 | 本社:東京都新宿区大久保3-8-2 住友不動産新宿ガーデンタワー 13F |
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営業時間 | 電話受付時間 09:00~18:00(土・日・祝・休業日を除く) |
電話番号 | 0120-81-2166 |
公式サイトURL | https://fjtex.co.jp/ |
ドイツを中心に、ヨーロッパで開発された環境機器や関連技術を提供している会社です。各製品のメンテナンス事業も手がけており、故障時などは部品調達なども行ってくれます。
渦電流によるアルミ選別機では取れないステンレスも回収できる、ドイツのシュタイナート社の電磁誘導選別機を取り扱っています。
住所 | 神奈川県横浜市港北区新羽町178 |
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営業時間 | 電話受付時間 09:00~18:00(土・日・祝・休業日を除く) |
電話番号 | 045-534-2270 |
公式サイトURL | https://www.sun-earth.jp/ |
マグネット技術を応用した産業廃棄物選別機や処理機械の開発・製造・販売までを行っています。エーイーエムが主に取り扱っているのは、アルミ缶やアルミチップなどの非鉄金属を仕分けるコンパクトタイプの選別機。
日本製のため、万が一の故障時の部品調達にも困りません。処理能力や原料に応じた設計や施工も依頼できます。
住所 | 長野県上田市仁古田1206-2 |
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営業時間 | 電話受付時間 09:00~17:00(土・日・祝・休業日を除く) |
電話番号 | 0268-31-0155 |
公式サイトURL | http://www.aem1996.co.jp/ |
リサイクル事業向けの選別機の製造・販売をはじめ、食品の異物除去など食の安全にまつわる機器の製造・販売を行っています。アルミ選別にはプーリー式の高磁力選別機が採用されており、使用条件に応じてオプション装置の取付も可能です。
食品原材料の選別をメインとする比重選別機では、処理物の条件を変更することで選別可能。樹脂ペレットや活性炭、化学薬品や金属なども選別できます。
住所 | 大阪府豊中市服部西町5-15-2 |
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営業時間 | 電話受付時間 09:30~18:00(土・日・祝・休業日を除く) |
電話番号 | 06-6865-0020 |
公式サイトURL | https://www.nihonsenki.com/ |
環境・リサイクルや発電事業、検査機器、設備機器メンテナンスなど、多岐にわたってモノづくりの現場を支えている企業です。
従来の機械では選別が困難だった廃家電や廃車から出るミックスプラスチックのアルミや銅線なども、色彩と形状を認識して選別するセンサーカメラ付きの高性能選別機を提供しています。
住所 | 本社:愛媛県四国中央市三島朝日1-10-13 ※ほかにも北海道から徳島までのエリアに多数の拠点あり |
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営業時間 | 要問合せ |
電話番号 | 089-623-9129 |
公式サイトURL | https://www.daio-eng.co.jp/ |
大型産業機械をはじめ、磁力選別機や防振装置、計量機器など、幅広い製品を開発・製造し、国内のみならず海外にも売り出しています。
自治体のごみ処理施設や産廃業者、スクラップ処理業者などのリサイクル施設への導入実績が豊富。吊下型やドラム型、高精度カメラによる選別など、多彩なラインナップを持つ企業です。
住所 | 長崎県長崎市深堀町1-2-1 |
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営業時間 | 要問合せ |
電話番号 | 095-871-2211 |
公式サイトURL | https://www.mnm.co.jp/ |
ベルテック株式会社は、さまざまな分野で使用できるリサイクル選別システム ・コンベヤ周辺機器などを取り扱っている総合エンジニアリングです。
プランニングからメンテナンス管理まで一貫したシステムを構築し、顧客のニーズに対応。独自開発の加工技術によりベルト寿命の長期化を実現しているほか、特殊設備を完備した自社加工工場で特殊オーダー品の製造も可能です。また、技術を熟知したサービススタッフを配置しているため、迅速な現地対応でベルトトラブルによるライン停止時間を最小限に抑えることができます。
住所 | 大阪府岸和田市木材町3-7 |
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営業時間 | 電話受付時間 09:00~18:00(土・日・祝・休業日を除く) |
電話番号 | 072-436-0181 |
公式サイトURL | http://www.beltec.co.jp/systems/ |
株式会社太陽機械工作所は、大阪に本社と自社工場を構える各種リサイクル処理機械の専門メーカーです。各種リサイクル処理機や環境機器を製造しており、製品の設計製作から販売まで一貫して対応。資源ごみ選別ラインをはじめ、各種圧縮機や切断機、油圧プレス、鍛圧機械などを取り扱っています。他社製品を含め、機械の修理・調整などにも対応することが可能です。
住所 | 大阪府大阪市大正区小林西2-21-27 |
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営業時間 | 電話受付9:30~17:30 |
電話番号 | 06-6553-1110 |
公式サイトURL | https://taiyo-kikai.jp/ |
イー・エム・エスは、環境機械装置や産業機械装置、マグネット応用機器類、選別機の設計製造を行っているメーカーです。顧客の使用用途に合わせて電磁選別機や永磁選別機、非鉄金属分別機を製造しており、なかでも磁力選別機の設計を得意としています。低価格・高品質でのサービス提供を目指しており、顧客の満足度向上の追求に取り組んでいます。
住所 | 本社:長野県上田市仁古田1222-2 |
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営業時間 | 要問合せ |
電話番号 | 0268-31-1303 |
公式サイトURL | http://www.ems-mag.jp/ |
ベルトコンベアで対象物を運びながら磁性物質を分離する磁選機です。ベルトコンベア上には磁力プレートやマグネットプーリーなどの磁力体が配置されており、非磁性物資だけがベルトコンベア上に残ります。
ベルトコンベア式は大量の対象物を処理できるため、リサイクル産業や鉄鋼業などで活用されています。
フレームや支持構造に吊り下げた磁力体によって磁性物資を分離します。吊り下げられた磁力体の近くでは磁性物資が磁力体に引き寄せられて、非磁性物資だけが通過。吊り下げ式はコンベアやパイプラインに組み込めるため、既存のシステムに追加して使用できます。
ドラム状の磁力体を回転させて磁性物資を除去する装置です。対象物はドラムに沿って通過して、磁性物資だけがドラム表面に付着します。一方非磁性物資はそのままドラムを通過する仕組みです。ドラム式では高い分離効果と効率が期待できます。
液体環境中で磁性物資と非磁性物資に分離したいときに用いられます。湿式環境において液体に沈降しやすい磁性物資をドラム状磁力体に引き寄せる仕組みです。たとえば研削油や廃油中の金属粉の選別などに用いられます。
他の磁選機よりも高い磁場を発生させるのが特徴です。通常の磁気では反応がない弱磁性体でも選別可能です。
乾式と湿式では、湿式のほうが異物除去に優れています。なぜなら乾式だと金属粉に製品粉がまとわりついたり、くっついたりする可能性があるからです。湿式は製品と金属粉が分散している状態になるので、乾式に比べて異物除去がしやすいとされています。ただし、湿式工程のあとに乾式工程がある場合は、乾式工程における異物発生リスクの対策が必要です。
磁選機は磁力に反応するものを容易に除去できるため、品質向上に役立ちます。磁石のメンテナンスは必要なく、永久磁石を利用した磁選機なら省エネも実現できます。また操作が簡単なため、研修などの時間も不要です。
自社に合わない磁選機を選んでしまうと、期待するような効果は得られません。たとえば弱磁性体を吸着・除去したいのに磁場の高くない磁選機を導入した場合、磁性物資を充分に取り除けないため、品質不良の改善はできないでしょう。
磁選機の導入を検討する際は、どんな磁性体を選別するのか・どの方式が1番適しているかを考えた上で慎重に選ぶ必要があります。
生産設備で広く使われている金属材質で、マグネットを使って選別できるのは鉄とステンレスです。ただし、ステンレスは基本的にマグネットにはつかないので、マグネットで選別できるのは「マグネットにつく素材配合のステンレス」または「組成変化によってマグネットにつくようになったステンレス」の2つになります。
つまり、さまざまな種類があるステンレスのなかでも、合わせる素材によってマグネットにつくステンレスや、切削や曲げ加工などの外部応力が加わることでマグネットにつきやすくなったステンレスが選別対象になるというわけです。ただ、外部応力が加わってマグネットにつきやすくなったとしても、吸着力は弱いので、鉄のようにしっかりとマグネットにくっつくわけではありません。
生産ラインに異物として混入することの多い、粉砕機や供給機、ポンプなどの回転体から出る金属粉(摩耗粉)は吸着力が弱いため、これらの金属粉でも除去できるマグネットを選定する必要があります。
鉄鋼業では鉄鋼を製造するのに純粋な鉄を必要とするため、ほかの不純物を取り除く磁選機が重要な役割を担っています。廃棄物やリサイクル素材に含まれる磁性物質を取り除くのにも磁選機が使用され、リサイクルプロセスの効率化や材料の回収に貢献しています。
鉄鉱石中の鉄分を取り除くのに磁選機が使用されます。銅などを扱う精錬業においては、ステンレスやアルミが有害な不純物になる場合があるので、磁選機による排除が必要です。
食品・製菓・製紙・パルプの製造工程では原材料内に微小金属が混入することがあり、それらを除去するのに磁選機が使用されます。そのため、安全な製造において磁選機は必要不可欠な存在です。
セメント・飼料・肥料業においては、金属部品を除去するのに磁選機が使用されています。
磁選機(アルミ選別機)は、主に各種廃棄物およびリサイクル工場において、鉄金属や非鉄金属、非金属を自動的に選別するために用いられます。
磁選機(アルミ選別機)を活用してペットボトルやビンに混ざったアルミ缶の選別したり、都市ごみなどの破砕品からアルミ片を高効率で選別回収したりすることが可能。そのほかにも、パチンコ台の真ちゅう製の釘の選別や有価金属の選別回収など、さまざまな場面で磁選機(アルミ選別機)が活躍しています。
除去したい異物の大きさが金属検出機で反応するサイズであれば、磁選機は必要ありません。ただ、1mmより小さなステンレス粉の場合、一般的なコイル型の金属検出機では、よほど条件が良くない限り検出するのは困難です。磁選機なら、1mmより小さなステンレス粉でも選別することが可能。一方で、1mmより大きなステンレスについては磁選機だと除去が難しくなるので、金属検出機が適しています。
除去したい異物の大きさや種類によって、磁選機と金属検出機を使い分ける必要があります。ちなみに鉄については、1mmより大きなサイズでも磁選機で選別可能です。
金属検出機とX線異物検出機は、いずれも異物検査で使われる代表的な機器ですが、異物を検出する原理が異なります。
金属検出機の場合は、製品が通過した際の検出ヘッド内の磁界の変化をもとに異物を検知します。鉄やステンレス、アルミなどの金属が混入していると磁界が大きく変化するので、金属検出機で検出可能です。一方で、非金属のゴムやガラスなどは磁界に変化を与えないので、製品に混入していたとしても検出できません。
X線異物検出機の場合は、X線の透過による影の濃淡で異物を検出します。異物の磁性は関係なく、製品よりも影が濃く現われれば検出できるので、金属検出機では検出できない非金属のゴムやガラスなども検出可能です。
金属検出機はほぼすべての食品工場で導入されており、食品に混入した鉄やステンレス、アルミなどの金属の検出を得意としています。検査できる食品の種類も多く、生鮮食品からアルミで包装された菓子類まで対応することが可能。X線異物検出機でも金属を検出することはできますが、厚みが薄い異物の検出は苦手なため、金属サビやアルミ箔といった非常に薄い金属の検出に関しては金属検出機が適しています。
一方で、1mm以下のステンレス片・金属粉(摩耗粉)などの微小金属異物や非金属の検出には向いていません。
X線異物検出機は、磁選機や金属検出機では検出できない非金属のガラスやゴム、プラスチック、石、骨などの異物が混入していないかを調べるのに適しています。食品の温度差や塩分にも影響されないので、より高感度な異物検出が可能です。
ただし、X線異物検出機ではX線の透過量の違いを利用して検査を行うので、物質の密度や厚みに依存します。金属サビやアルミ箔といった非常に薄い金属の検出を苦手としているのもそのためです。
長期間の使用を目的とするのであれば、新規購入を検討しましょう。中古購入と違ってIT機器と連動した新しいモデルが多く、機能性や使い勝手も向上しているというメリットがあります。また、メーカー保証が付いているのも新規購入ならではのポイントです。一方で気になるのが、導入コスト。国内メーカーのものだと数千万円するものもあるので、慎重に検討する必要があります。
「磁選機を常用するのでレンタルではなく購入したい、けれど新規購入はコスト的に厳しい」というのであれば中古購入がおすすめです。海外メーカーのものだと国内メーカーに比べて安価な製品も多く、数百万円程度で購入することが可能。コストを重視するなら、中古購入を検討すると良いでしょう。ただ、新規購入と違って中古品になるので、劣化や損傷に注意が必要です。
安物買いの銭失いになってしまわないよう、購入するショップ選びが重要になってきます。
磁選機の本格的な導入を検討する前に、お試しで使ってみたいという場合はレンタルが適しています。業者のなかには磁選機を幅広く取り扱っており、サイズや性能などのニーズに応じて適した製品を提案してくれるところもあり。複数の磁選機を試してみることで自社に必要な機能が把握しやすく、本格的に導入する際の参考になります。
磁選機(アルミ選別機)で選別するような金属くずには、研磨くずやハンダかすなど様々なものが含まれます。廃棄物処理法では鉄・非鉄の中で「金属」と呼ばれるものが全て該当。分類方法としては以下のように「発生源」で分類する方法があります。
ビルや家屋などの建築工事で発生する金属くずの総称です。例えば建設機械や工具、鉄筋くずやトタン、アルミサッシなど。建築場面で利用する新品の建具の切れ端や未使用品も多く、重量的には軽い傾向があります。
廃棄された自動車による金属くずの分類・総称です。自動車には様々な金属部品が使用されているため、自動車系スクラップに分類される金属くずは多種多様。基本的にはそれぞれ部品や部材ごとに分別してリサイクルします。
機械系スクラップは、主に金属が使用されている機械を廃棄した際の金属くずの呼び名です。元の機械に合わせ、リフト系スクラップ・建設機械系スクラップ・農機具系スクラップなどさらに細かく分類されることもあります。
工具スクラップは主にスパナやモンキー、ドリルといった手動工具のスクラップのこと。工具は中古品としてリユースされることも多いですが、廃棄する場合の分類は金属くずにあたります。主に新品の工具を作るために再利用されます。
打ち抜きやプレス加工といった鉄板加工の際に発生する金属くずのことを新断スクラップと呼びます。自動車や金属製品の製造工場で出ることの多い金属くず。新品な上に肉厚が薄く溶かしやすいため、高品位で扱われているのが特徴です。
金属の切削によって生じた金属くずの総称です。ダライ粉はもちろん、切粉やカット粉、パーマ屑など。主に金属製品や金属部品の加工工場で発生します。細かな金属くずになるため、ドラム缶や鉄製の容器などで保管するのが一般的です。
解体工事で発生する鉄筋のくずを鉄筋屑と呼びます。ビルや家屋の鉄筋屑は比較的不純物がない状態で発生するのが特徴です。ただし、コンクリート造の建物の場合はコンクリートが付帯してしまうケースがあるため、分別に注意する必要があります。
飲料缶などのスチール缶をプレスした際に発生する金属くずの名称です。主に金属リサイクル工場で発生します。
ドラム缶をはじめ、油や液体を保管する容器を廃棄した際に発生する金属くずの呼び名です。ガソリンスタンドや工場などでよく発生します。内部に液体が残っていないかをよく確認し、内部が見える状態にしてリサイクルするのが理想だとされています。
グレーチングとは側溝の上にかぶせてある蓋のこと。道路で見かける金属でできた格子状の蓋です。主に鋼板やステンレスでできています。側溝の蓋としてだけでなく工場やプラントの足場にも利用されており、変形が著しくなければ再利用されるのが一般的です。
建物や構造物、鉄鋼製品の製作に使用されている四角柱型の材料のことをチャネル材と呼びます。ある程度まとまった量があったり、曲がりがなかったりした場合は、そのまま中古品として買い取る業者も多くいます。
ビスやネジといった部品材料のくずのこと。総称して金属材料スクラップと呼ぶこともあります。基本的には金属くずに分類されますが、アルミやステンレス、真鍮でできているものは金属くずよりも価格が高くなることも。できるだけ細かく分別するほうがメリットがある金属くずです。
ワイヤースクラップは、針金のような金属を束ねてできているワイヤー状の金属くずのこと。もともとは強度の高い吊り橋で利用されていたケースが多いです。ワイヤーが長い場合は切断加工が必要になり、手間がかかるため金属くずとしての価値は低い傾向があります。
ほとんどの金属くずはリサイクル処理され、新たな製品に利用されています。主な方法としては、廃棄物の中から金属部分だけを回収する「金属回収」と純物が多い金属を精錬する「金属精錬」の2つ。金属回収はパソコンやスマホなど複数の素材が集まってできている製品の廃棄物をリサイクルする際に、金属精錬はアルミニウムや鉄といった金属のスクラップをリサイクルする際に利用します。
埋め立て処理は、金属回収や金属精錬に適さない金属くずの処理方法です。ほとんどの金属くずは雨水などにさらされてもほとんど変化しないため「安定型産業廃棄物」に分類され、安定型最終処分場で埋め立てられます。金属くずのほとんどはリサイクル処理されるため、埋め立て処理は最後の手段として利用されている状態です。
金属くずはいくつもの種類に分類され、それぞれ正しい処理方法が異なります。リサイクル処理が一般的なため、大切なのはできるだけ純粋な金属だけを残し、正しく処理すること。それぞれの金属くずに分類し、不純物がついていない状態にすることで、処分費用の節約や買取にも繋げられます。
磁選機(アルミ選別機)は、主にアルミ缶の選別を目的とした選別機です。ペットボトルやビンと一緒にアルミ缶が廃棄されるケースは多く、アルミのみを選別するフェーズに導入します。
産業廃棄物には様々なモノが混じっているため、可燃物、不燃物、リサイクル資源などに分別して処理しなければいけません。その過程でアルミの選別が必要なときに活躍するのがアルミ選別機。対象物の大きさや導入したい工程によって、選ぶといいでしょう。
取り扱い メーカー数 |
21社 |
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メーカー種別 | 海外 |
製品の保守・サポートが強み。木更津に「パーツセンター」「QCセンター」「テストセンター」の機能を有した施設があり、パーツセンターでは7000種18万点のスペアパーツを保有。
取り扱い メーカー数 |
3社 |
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メーカー種別 | 国内・海外 |
日々環境分野において様々な研究開発を行い、1925年の創業から顧客のニーズを実現すべく品質向上に力を注いでいます。
取り扱い メーカー数 |
1社 |
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メーカー種別 | 国内 |
北九州にある本社を拠点に全国11ヶ所の工場を持ち、「スラグリサイクル事業」「環境非鉄リサイクル事業」「リサイクル機器プラント事業」に注力。
※2021年7月21日時点に、「選別機」または「産業廃棄 選別機」と「Google」で検索した際に表示された、中間処理に関する機器を取り扱っている企業の公式HPの上位57社を調査しました。
※取り扱いメーカー数及び対応種類の多い企業、かつ、プラント設計に対応している企業をピックアップしました。
循環型社会の実現に向け、廃棄物の削減に継続的に取り組むために、昨今の世情における産廃事業への取り組みについて掲載。
産廃事業社に求められる資質や姿勢など、事業において必要な見解をまとめています。